Narrative Magazine

「砥部焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報

What is "Tobe ware"? Its characteristics and ap...

「砥部焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報 砥部焼の起源と歴史的変遷 砥部焼の歴史は、18世紀の1777年(安永6年)にさかのぼります。この年、伊予国の大洲藩が独自の磁器製造を開始し、これが砥部焼の始まりとなりました。当初、伊予国は伊予砥と呼ばれる砥石の産地であり、砥石の屑を利用して新たな特産品を生み出し、藩の財政を立て直す試みが始まりました。 初期の砥部焼は、大洲藩の独自の技術によって製造されました。江戸時代には他の藩からの情報が限られており、独自性が強調されました。この時期の砥部焼は素朴な鉄絵が描かれ、徳利、皿、油壷などの日用品として幅広く使用されました。 明治時代に入ると、廃藩置県により他の陶磁器産地から技術が導入され、砥部焼は急速に発展しました。窯の改良や機械ろくろの導入により生産量が増加し、万年石の発見によって薄黄磁や高級な作品も製造されました。 大正時代には砥部焼の輸出が盛んになり、海外では「伊予ボール」として愛されました。昭和51年には国の伝統工芸品に指定され、平成17年には愛媛県の無形文化財に登録されました。 現代においても、柳宗悦などの民芸運動によって手作り・手焼きの技術が高く評価され、砥部焼の魅力は続いています。その美しいデザインと独自の伝統は、日本の陶磁器文化において特別な存在として評価され続けています。 あわせて読みたい 「豆皿」とは? 小皿との違いやおすすめの使い方、種類など 砥部焼の魅力 砥部焼の魅力は、その多彩なデザインと使い勝手の良さにあります。例えば、清々しく白磁に藍色の顔料が施された器や、多彩な色を使った華やかな器、温かさを感じる器、みずみずしい印象の青磁など、さまざまな種類の作品が楽しめます。これらの器はデザイン性が高く、飽きがこないため、長く大切に使うことができます。その素朴な印象もまた魅力の一つで、日常の食事や生活を彩るのに最適です。 砥部焼の種類 国の伝統的工芸品である砥部焼は、白磁、染付、青磁、天目(鉄釉)の4種類が指定されています。 砥部焼の代表的な窯元 梅山窯 梅山窯は、砥部焼の中で最も歴史のある窯元の一つで、明治15年に創業されました。その長い歴史の中で、砥部焼の伝統を守りつつ、新しいアイディアを取り入れています。 梅山窯オリジナルの文様は、独自の技法で描かれており、「つけたての一筆書き」という特別な手法が使われています。これにより、唐草などの美しい文様が生まれます。 ぽってりとした厚みのあるうつわは、日常使いに非常に適しており、砥部焼らしい特徴を堪能できます。 森陶房 森陶房は、1970年に開窯され、砥部焼の伝統を受け継ぎながら、独自のアプローチでうつわを制作しています。三代にわたり、家族の手で作られています。 使い勝手の良さと楽しさを追求し、「森陶房らしいうつわ・世界観」を大切にしています。その結果、食事がより楽しく美味しくなるうつわを制作しています。 中田窯 中田窯のうつわは、白磁に荒土を混ぜて焼くことで、独自の表情を持っています。そのため、どこか素朴で味わい深い風合いが特徴です。 「用と美を兼ね備え、暮らしを豊かに楽しくする焼きもの」というコンセプトに基づいて制作されており、食卓の上で主張しすぎない多用途なうつわが評判です。 現代の砥部焼 現代の砥部焼は、伝統的な文様や模様をあしらった器の制作が減少し、その代わりに新しい世代の陶工たちによる現代的なデザインが増加しています。これは、現代の消費者が個性的なアートやモダンなスタイルを好む傾向に合致しています。砥部焼の新しい作品には、洗練されたデザインや斬新な色使いが特徴で、食卓やインテリアにアクセントを加えるのに適しています。 また、現代の砥部焼では女性陶工の増加が見られます。女性陶工たちは、家庭や暮らしの中での実用性を重視し、電子レンジや食器洗浄機にも対応できる器を制作しています。そのため、現代の忙しい生活に合わせた実用的な器が多く生み出されています。 砥部焼の陶器市ー砥部焼まつり 「砥部焼まつり」は、春と秋の年2回、砥部焼の陶器市として開催されます。このイベントには、約70軒の窯元が集まり、来場者数は年に10万人にも上ります。 まとめ 砥部焼は、その素朴な風合いと丈夫さから、日常使いの器として大変愛されています。このうつわに描かれる模様や色使いも非常に魅力的で、多くの人々に喜ばれています。 Narrative Platformで、物語のある器に出会う 器を手に取ったとき、その背景にある作り手の想いまで知っていたら、毎日の食卓はもっと豊かになるはず。Narrative Platformは、日本各地の職人・作家の手仕事を紹介するオンラインストアです。作家の歩んできた道のりや作品へのこだわり、制作の様子を動画でお届けしているので、画面越しでも一つひとつの器が生まれるまでの物語を感じていただけます。産地やカテゴリーから、あなただけのお気に入りを探してみてください。 >>Narrative Platformで器を探す

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「砥部焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報 砥部焼の起源と歴史的変遷 砥部焼の歴史は、18世紀の1777年(安永6年)にさかのぼります。この年、伊予国の大洲藩が独自の磁器製造を開始し、これが砥部焼の始まりとなりました。当初、伊予国は伊予砥と呼ばれる砥石の産地であり、砥石の屑を利用して新たな特産品を生み出し、藩の財政を立て直す試みが始まりました。 初期の砥部焼は、大洲藩の独自の技術によって製造されました。江戸時代には他の藩からの情報が限られており、独自性が強調されました。この時期の砥部焼は素朴な鉄絵が描かれ、徳利、皿、油壷などの日用品として幅広く使用されました。 明治時代に入ると、廃藩置県により他の陶磁器産地から技術が導入され、砥部焼は急速に発展しました。窯の改良や機械ろくろの導入により生産量が増加し、万年石の発見によって薄黄磁や高級な作品も製造されました。 大正時代には砥部焼の輸出が盛んになり、海外では「伊予ボール」として愛されました。昭和51年には国の伝統工芸品に指定され、平成17年には愛媛県の無形文化財に登録されました。 現代においても、柳宗悦などの民芸運動によって手作り・手焼きの技術が高く評価され、砥部焼の魅力は続いています。その美しいデザインと独自の伝統は、日本の陶磁器文化において特別な存在として評価され続けています。 あわせて読みたい 「豆皿」とは? 小皿との違いやおすすめの使い方、種類など 砥部焼の魅力 砥部焼の魅力は、その多彩なデザインと使い勝手の良さにあります。例えば、清々しく白磁に藍色の顔料が施された器や、多彩な色を使った華やかな器、温かさを感じる器、みずみずしい印象の青磁など、さまざまな種類の作品が楽しめます。これらの器はデザイン性が高く、飽きがこないため、長く大切に使うことができます。その素朴な印象もまた魅力の一つで、日常の食事や生活を彩るのに最適です。 砥部焼の種類 国の伝統的工芸品である砥部焼は、白磁、染付、青磁、天目(鉄釉)の4種類が指定されています。 砥部焼の代表的な窯元 梅山窯 梅山窯は、砥部焼の中で最も歴史のある窯元の一つで、明治15年に創業されました。その長い歴史の中で、砥部焼の伝統を守りつつ、新しいアイディアを取り入れています。 梅山窯オリジナルの文様は、独自の技法で描かれており、「つけたての一筆書き」という特別な手法が使われています。これにより、唐草などの美しい文様が生まれます。 ぽってりとした厚みのあるうつわは、日常使いに非常に適しており、砥部焼らしい特徴を堪能できます。 森陶房 森陶房は、1970年に開窯され、砥部焼の伝統を受け継ぎながら、独自のアプローチでうつわを制作しています。三代にわたり、家族の手で作られています。 使い勝手の良さと楽しさを追求し、「森陶房らしいうつわ・世界観」を大切にしています。その結果、食事がより楽しく美味しくなるうつわを制作しています。 中田窯 中田窯のうつわは、白磁に荒土を混ぜて焼くことで、独自の表情を持っています。そのため、どこか素朴で味わい深い風合いが特徴です。 「用と美を兼ね備え、暮らしを豊かに楽しくする焼きもの」というコンセプトに基づいて制作されており、食卓の上で主張しすぎない多用途なうつわが評判です。 現代の砥部焼 現代の砥部焼は、伝統的な文様や模様をあしらった器の制作が減少し、その代わりに新しい世代の陶工たちによる現代的なデザインが増加しています。これは、現代の消費者が個性的なアートやモダンなスタイルを好む傾向に合致しています。砥部焼の新しい作品には、洗練されたデザインや斬新な色使いが特徴で、食卓やインテリアにアクセントを加えるのに適しています。 また、現代の砥部焼では女性陶工の増加が見られます。女性陶工たちは、家庭や暮らしの中での実用性を重視し、電子レンジや食器洗浄機にも対応できる器を制作しています。そのため、現代の忙しい生活に合わせた実用的な器が多く生み出されています。 砥部焼の陶器市ー砥部焼まつり 「砥部焼まつり」は、春と秋の年2回、砥部焼の陶器市として開催されます。このイベントには、約70軒の窯元が集まり、来場者数は年に10万人にも上ります。 まとめ 砥部焼は、その素朴な風合いと丈夫さから、日常使いの器として大変愛されています。このうつわに描かれる模様や色使いも非常に魅力的で、多くの人々に喜ばれています。 Narrative Platformで、物語のある器に出会う 器を手に取ったとき、その背景にある作り手の想いまで知っていたら、毎日の食卓はもっと豊かになるはず。Narrative Platformは、日本各地の職人・作家の手仕事を紹介するオンラインストアです。作家の歩んできた道のりや作品へのこだわり、制作の様子を動画でお届けしているので、画面越しでも一つひとつの器が生まれるまでの物語を感じていただけます。産地やカテゴリーから、あなただけのお気に入りを探してみてください。 >>Narrative Platformで器を探す

「常滑焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報

What is "Tokoname ware"? Its characteristics an...

平安時代末期、常滑焼(とこなめやき)は日本六古窯と呼ばれる伝統的な窯のひとつで、急須や大甕(おおかめ)、茶碗などが生産されました。この時代の常滑焼は、粘土を手捏ね(てねね)で成形し、胴部に三本の筋で文様をつける「三筋壺(さんきんこ)」などが特徴的でした。無釉で焼かれ、灰釉陶器として知られていました。

What is "Tokoname ware"? Its characteristics an...

平安時代末期、常滑焼(とこなめやき)は日本六古窯と呼ばれる伝統的な窯のひとつで、急須や大甕(おおかめ)、茶碗などが生産されました。この時代の常滑焼は、粘土を手捏ね(てねね)で成形し、胴部に三本の筋で文様をつける「三筋壺(さんきんこ)」などが特徴的でした。無釉で焼かれ、灰釉陶器として知られていました。

「有田焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報

What is "Arita ware"? Its characteristics, appe...

有田焼の起源と歴史的変遷 写真提供:佐賀県文化観光連盟 有田焼の歴史は、日本の陶磁器産業における重要な位置を占めています。その起源は、17世紀初頭にさかのぼります。当時、朝鮮からの陶工、特に初代金ヶ江三兵衛(通称:李参平)らが有田の泉山で陶石を発見し、この地で磁器の製造を始めました。この時期、有田焼は「伊万里焼」とも呼ばれ、その製品は伊万里から輸出されました。 初期の有田焼は、1610年代から1650年ごろにかけて製造された「初期伊万里」が特に注目されます。これらの作品は、中国陶磁の影響を受けており、染付けと呼ばれる青い模様が特徴でした。素地は厚く、シンプルなデザインで、その素朴さが魅力でした。 しかし、1640年代には初代酒井田柿右衛門によって色絵(上絵付け)の技術が導入され、有田焼は一変しました。色絵により、単色の染付けから多彩な色彩の使われた作品が生まれ、当時は画期的なものとなりました。これにより、有田焼は芸術的な価値がさらに高まりました。 1670年代から1690年代にかけては「柿右衛門様式」と呼ばれるスタイルが流行しました。この様式では、乳白色の素地に、余白を残した絵画的なデザインが特徴で、高度な技術と美しさが融合しました。 有田焼は時代とともにさまざまな様式を発展させ、美術品としての評価が高まりました。特に、19世紀には国際的な展示会で名声を得、ヨーロッパやアメリカで高い評価を受けました。これらの展示会における有田焼の作品は、ジャポニスムの流行を牽引し、日本の陶磁器産業の発展に大いに貢献しました。 戦後、有田焼は工業製品や碍子などの需要も増加し、さらなる発展を遂げました。現在の有田焼は、食器や美術工芸品の生産が中心であり、その美しいデザインと高品質は、国内外で高く評価され続けています。有田焼は、日本の陶磁器産業における貴重な伝統を受け継ぎながら、現代においてもその魅力を発揮し続けています。 有田焼の魅力 有田焼は、透き通るような白い磁肌が特徴的な磁器です。この白磁は非常に美しく、高級感があります。また、有田焼の特徴の一つは、呉須と呼ばれる藍色の染付けです。この染付けは、磁器の表面に青い模様を描くために使われ、独特の雅な雰囲気を醸し出します。 さらに、有田焼はガラス質の上絵具(赤・緑・青・黄・紫など)を使用して鮮やかな赤絵を描くことでも知られています。この赤絵は、白磁の背景に美しい赤色の模様を施し、作品に華やかさをもたらします。 有田焼の製品は手触りも特別で、表面はガラスのように滑らかです。触れると高級感を感じます。さらに、有田焼は特有の高い音を持つことでも知られています。爪で軽くはじくと、美しい音色が響きます。 美しさだけでなく、有田焼は実用性にも優れています。耐久性が高いため、食器や茶道具、花瓶など、日常的に使うアイテムとしても重宝されています。 有田焼は日本の陶磁器の中でも特に高い評価を受け、その美しさと機能性が調和した伝統工芸品として、国内外で多くの人々に愛されています。 有田焼の3つの様式 有田焼は大きく「古伊万里様式」「柿右衛門様式」「鍋島様式」の3つの様式に分類され、それぞれ独自の特徴を持っています。 古伊万里様式 江戸時代に作られた有田焼の総称。 装飾が派手で、金、赤、緑、黄色などの細かい装飾が特徴。 鳳凰や龍、吉祥紋などの文様が多く描かれ、派手さが際立つ。 昔のヨーロッパの好みに合致し、主に海外向けに製造された。 メディアなどで紹介され、有田焼というとこの様式をイメージする人も多い。 柿右衛門様式 乳白色の地に赤、青、緑、黄色などの絵付けが特徴。 赤絵と呼ばれ、1650年代から1690年代に多く作られた。 酒井田柿右衛門という江戸時代の名工にちなむ。 古伊万里様式とは対照的に、余白を活かした自然の描写が特徴。 マイセンなどヨーロッパの窯で模倣された。 鍋島様式 鍋島藩窯様式とも呼ばれる。 赤、黄、緑の三色を基調とした「色鍋島」、藍で絵付けされた「鍋島染付」、青磁釉をかけた「鍋島青磁」などがある。 色鍋島は藩直営の窯で、美しい器が献上された。 シンプルながら独自の風格があり、現代でも日常使いの食器などが作られている。 有田焼の代表的な窯元 柿右衛門窯 「柿右衛門様式」を創始した窯元で、初代柿右衛門から始まり、15代目まで受け継がれています。この窯元は、鮮やかな赤絵と乳白色の余白のコントラストが特徴で、ヨーロッパ磁器界にも多大な影響を与えました。その美しい絵画のような構図は、世界中の人々を魅了しています。 今右衛門窯 370年以上の歴史を持つ窯元で、十四代目が受け継いでいます。江戸時代には鍋島藩への献上品として「色鍋島」が作られましたが、その御用赤絵師を務めた今右衛門家が、今もなお伝統的な技法を継承し、新しい技法も開発しています。特に「雪花墨はじき」という技法は、白の濃淡を活かして美しい雪の結晶文様を表現するもので、有田焼の新しい美を追求しています。 源右衛門窯 260年以上の歴史を持ち、古伊万里様式を基本にしながらも、独創的でモダンなデザインを取り入れています。絵付けの柄を器だけでなくアクセサリーやインテリアに広げたのはこちらの窯元です。近年では、万華鏡や万年筆など、新しい視点で有田焼の魅力を伝えています。 ARITA PORCELAIN LAB 現代の有田焼を代表するブランド。創業1804年の歴史を誇る有田焼の老舗窯元、七代目弥左ヱ門が現代の感性と200年の伝統を独自に組み合わせて生み出しました。 1616 arita japan ブランド名の「1616」は、有田焼の祖と言われている李参平が、1616年に有田で良質の磁石を発見したことに由来するそうです。デザイナーの柳原照弘さんが生み出す普遍的なデザインが人気を呼んでいます。菊の花びらをあしらった「TYパレスプレート」が代表作です。 現代の有田焼 現代の有田焼は伝統を守りつつ、多彩なデザインと個性を持つ窯元が存在し、技術向上と多様な原料を活用しています。各窯元は形状、絵柄、釉薬などで独自の個性を打ち出し、有田焼の製品は窯元ごとに異なるデザインを楽しむことができます。この多様性が有田焼の魅力であり、伝統と革新が共存しています。 高価なイメージだった有田焼も、今では数百円からというカジュアルな商品もあり日常使いされています。また創業から400年を迎えた2016年には佐賀県が主導し「ARITA. 400project」を発足。様々なプロジェクトを通して有田焼きの魅力を国内外に発信し、有田焼の存在感を示すことと、リブランディングに成功しました。 有田焼の陶器市ー有田陶器市 写真提供:佐賀県文化観光連盟 明治29年に深川栄左衛門と田代呈一の主催で開催された陶磁器品評会が、有田陶器市の始まりとなりました。この陶器市は毎年4月29日から5月5日までの期間に開催され、有田の町内に多くの店が並びます。通常は静かな陶磁器の里が、この期間中は賑やかになります。 この陶器市には九州を中心に全国から約120万人の人々が訪れ、磁器製品の豊富さと手頃な価格、そして独特の活気が魅力とされています。陶器愛好者や観光客が毎年このイベントを楽しみに訪れ、有田の魅力を満喫します。 まとめ コレクションとしての価値も高く、精巧で美しい作品の多い有田焼は現代の食卓においても存在感を発揮し続けています。一方でカジュアルなラインやモダンなデザインなど次世代につながる器も多く、日本の器を代表する焼き物と言えます。 有田焼の関連商品 有田焼の魅力は、美しい絵付けや洗練された器だけではありません。受け継がれてきた磁器づくりの技術は、現代の暮らしに合わせて新たな機能へと進化しています。「CeraFilter」は、無数の微細な穴を持つ多孔質セラミックから生まれた、繰り返し使える有田焼のコーヒーフィルター。紙や布のフィルターを使わず、コーヒーの苦味や雑味を抑えながら、なめらかでまろやかな味わいを引き出します。淹れる時間から味わう瞬間まで、有田焼とともに楽しむ一杯を始めてみませんか。 >>有田焼のCeraFilterをみる

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有田焼の起源と歴史的変遷 写真提供:佐賀県文化観光連盟 有田焼の歴史は、日本の陶磁器産業における重要な位置を占めています。その起源は、17世紀初頭にさかのぼります。当時、朝鮮からの陶工、特に初代金ヶ江三兵衛(通称:李参平)らが有田の泉山で陶石を発見し、この地で磁器の製造を始めました。この時期、有田焼は「伊万里焼」とも呼ばれ、その製品は伊万里から輸出されました。 初期の有田焼は、1610年代から1650年ごろにかけて製造された「初期伊万里」が特に注目されます。これらの作品は、中国陶磁の影響を受けており、染付けと呼ばれる青い模様が特徴でした。素地は厚く、シンプルなデザインで、その素朴さが魅力でした。 しかし、1640年代には初代酒井田柿右衛門によって色絵(上絵付け)の技術が導入され、有田焼は一変しました。色絵により、単色の染付けから多彩な色彩の使われた作品が生まれ、当時は画期的なものとなりました。これにより、有田焼は芸術的な価値がさらに高まりました。 1670年代から1690年代にかけては「柿右衛門様式」と呼ばれるスタイルが流行しました。この様式では、乳白色の素地に、余白を残した絵画的なデザインが特徴で、高度な技術と美しさが融合しました。 有田焼は時代とともにさまざまな様式を発展させ、美術品としての評価が高まりました。特に、19世紀には国際的な展示会で名声を得、ヨーロッパやアメリカで高い評価を受けました。これらの展示会における有田焼の作品は、ジャポニスムの流行を牽引し、日本の陶磁器産業の発展に大いに貢献しました。 戦後、有田焼は工業製品や碍子などの需要も増加し、さらなる発展を遂げました。現在の有田焼は、食器や美術工芸品の生産が中心であり、その美しいデザインと高品質は、国内外で高く評価され続けています。有田焼は、日本の陶磁器産業における貴重な伝統を受け継ぎながら、現代においてもその魅力を発揮し続けています。 有田焼の魅力 有田焼は、透き通るような白い磁肌が特徴的な磁器です。この白磁は非常に美しく、高級感があります。また、有田焼の特徴の一つは、呉須と呼ばれる藍色の染付けです。この染付けは、磁器の表面に青い模様を描くために使われ、独特の雅な雰囲気を醸し出します。 さらに、有田焼はガラス質の上絵具(赤・緑・青・黄・紫など)を使用して鮮やかな赤絵を描くことでも知られています。この赤絵は、白磁の背景に美しい赤色の模様を施し、作品に華やかさをもたらします。 有田焼の製品は手触りも特別で、表面はガラスのように滑らかです。触れると高級感を感じます。さらに、有田焼は特有の高い音を持つことでも知られています。爪で軽くはじくと、美しい音色が響きます。 美しさだけでなく、有田焼は実用性にも優れています。耐久性が高いため、食器や茶道具、花瓶など、日常的に使うアイテムとしても重宝されています。 有田焼は日本の陶磁器の中でも特に高い評価を受け、その美しさと機能性が調和した伝統工芸品として、国内外で多くの人々に愛されています。 有田焼の3つの様式 有田焼は大きく「古伊万里様式」「柿右衛門様式」「鍋島様式」の3つの様式に分類され、それぞれ独自の特徴を持っています。 古伊万里様式 江戸時代に作られた有田焼の総称。 装飾が派手で、金、赤、緑、黄色などの細かい装飾が特徴。 鳳凰や龍、吉祥紋などの文様が多く描かれ、派手さが際立つ。 昔のヨーロッパの好みに合致し、主に海外向けに製造された。 メディアなどで紹介され、有田焼というとこの様式をイメージする人も多い。 柿右衛門様式 乳白色の地に赤、青、緑、黄色などの絵付けが特徴。 赤絵と呼ばれ、1650年代から1690年代に多く作られた。 酒井田柿右衛門という江戸時代の名工にちなむ。 古伊万里様式とは対照的に、余白を活かした自然の描写が特徴。 マイセンなどヨーロッパの窯で模倣された。 鍋島様式 鍋島藩窯様式とも呼ばれる。 赤、黄、緑の三色を基調とした「色鍋島」、藍で絵付けされた「鍋島染付」、青磁釉をかけた「鍋島青磁」などがある。 色鍋島は藩直営の窯で、美しい器が献上された。 シンプルながら独自の風格があり、現代でも日常使いの食器などが作られている。 有田焼の代表的な窯元 柿右衛門窯 「柿右衛門様式」を創始した窯元で、初代柿右衛門から始まり、15代目まで受け継がれています。この窯元は、鮮やかな赤絵と乳白色の余白のコントラストが特徴で、ヨーロッパ磁器界にも多大な影響を与えました。その美しい絵画のような構図は、世界中の人々を魅了しています。 今右衛門窯 370年以上の歴史を持つ窯元で、十四代目が受け継いでいます。江戸時代には鍋島藩への献上品として「色鍋島」が作られましたが、その御用赤絵師を務めた今右衛門家が、今もなお伝統的な技法を継承し、新しい技法も開発しています。特に「雪花墨はじき」という技法は、白の濃淡を活かして美しい雪の結晶文様を表現するもので、有田焼の新しい美を追求しています。 源右衛門窯 260年以上の歴史を持ち、古伊万里様式を基本にしながらも、独創的でモダンなデザインを取り入れています。絵付けの柄を器だけでなくアクセサリーやインテリアに広げたのはこちらの窯元です。近年では、万華鏡や万年筆など、新しい視点で有田焼の魅力を伝えています。 ARITA PORCELAIN LAB 現代の有田焼を代表するブランド。創業1804年の歴史を誇る有田焼の老舗窯元、七代目弥左ヱ門が現代の感性と200年の伝統を独自に組み合わせて生み出しました。 1616 arita japan ブランド名の「1616」は、有田焼の祖と言われている李参平が、1616年に有田で良質の磁石を発見したことに由来するそうです。デザイナーの柳原照弘さんが生み出す普遍的なデザインが人気を呼んでいます。菊の花びらをあしらった「TYパレスプレート」が代表作です。 現代の有田焼 現代の有田焼は伝統を守りつつ、多彩なデザインと個性を持つ窯元が存在し、技術向上と多様な原料を活用しています。各窯元は形状、絵柄、釉薬などで独自の個性を打ち出し、有田焼の製品は窯元ごとに異なるデザインを楽しむことができます。この多様性が有田焼の魅力であり、伝統と革新が共存しています。 高価なイメージだった有田焼も、今では数百円からというカジュアルな商品もあり日常使いされています。また創業から400年を迎えた2016年には佐賀県が主導し「ARITA. 400project」を発足。様々なプロジェクトを通して有田焼きの魅力を国内外に発信し、有田焼の存在感を示すことと、リブランディングに成功しました。 有田焼の陶器市ー有田陶器市 写真提供:佐賀県文化観光連盟 明治29年に深川栄左衛門と田代呈一の主催で開催された陶磁器品評会が、有田陶器市の始まりとなりました。この陶器市は毎年4月29日から5月5日までの期間に開催され、有田の町内に多くの店が並びます。通常は静かな陶磁器の里が、この期間中は賑やかになります。 この陶器市には九州を中心に全国から約120万人の人々が訪れ、磁器製品の豊富さと手頃な価格、そして独特の活気が魅力とされています。陶器愛好者や観光客が毎年このイベントを楽しみに訪れ、有田の魅力を満喫します。 まとめ コレクションとしての価値も高く、精巧で美しい作品の多い有田焼は現代の食卓においても存在感を発揮し続けています。一方でカジュアルなラインやモダンなデザインなど次世代につながる器も多く、日本の器を代表する焼き物と言えます。 有田焼の関連商品 有田焼の魅力は、美しい絵付けや洗練された器だけではありません。受け継がれてきた磁器づくりの技術は、現代の暮らしに合わせて新たな機能へと進化しています。「CeraFilter」は、無数の微細な穴を持つ多孔質セラミックから生まれた、繰り返し使える有田焼のコーヒーフィルター。紙や布のフィルターを使わず、コーヒーの苦味や雑味を抑えながら、なめらかでまろやかな味わいを引き出します。淹れる時間から味わう瞬間まで、有田焼とともに楽しむ一杯を始めてみませんか。 >>有田焼のCeraFilterをみる